急いで答えを求めると正解も見落としてしまう事があります。ワクチンや有効な治療薬が解決策と思ってきた今までの治療理念に警鐘が鳴らされているように思います。副作用がない特効薬がないように 絶対安全なワクチンに期待し過ぎると 目の前にあるより妥当な解決策を見落としてしまうものです。出口を急いで求める必要はありませんが 分かってきた事実にしっかりと目を向けると希望が見えてきます。
人の細胞数は約60兆これをはるかに超える数の細菌と人は共生しています。生涯を通じてその細菌の分布は変化します。近年マイクロビオームと呼んで傷病の発生のメカニズムの理解に深く関与することに注目が集まっています。歯周病の発生もこの視点から考えらるようになってきました、新型コロナウィルスの重症化にも関わっています。もちろんウィルスは細菌ではなく感染メカニズムも単純には比較できません。ですが 切り離して議論される現状に大きな落とし穴があると私は考えています。
そもそもにウィルスは宿主がなければ種を維持できないはずです。多くの変異を繰り返しても最後は人間を含めた多くの生物と共存すること選択するはずです、ひょっとしたら生物の進化に関わっているかもしれません。なので リスクは小さくするけれどゼロを求めると逆襲を受けることも覚悟がいるのかもしれません。
当院で採用している消毒システムのベースはスタンダードプリコーションにありますが エアロゾル対策に機能水を応用してきました。強い殺菌作用には一定の割合で生じる健康障害が予想されます 次亜水 オゾン水 これらの最終形は水 つまり生物に安全なもの この視点を忘れないようにしていきます。一時的にはアルコールを活用するのもいいかもしれませんが過ぎたるは及ばざるが如しとなる未来にも準備が必要になるはずです。
ここのところ話が分かりにくなってごめんなさい。昨年からデジタル機器を導入してより精度の高い診療を実現できるシステムが構築されつつあります。次回こそ紹介しますのでお楽しみに。マスクを外して笑顔を見せることができる未来のため もうしばらくの辛抱ですね。