緊急事態宣言が継続されることになりました。出口が遠いと不安を感じている皆さんに私たちのできることをお伝えします。
札幌市のPCR検査陽性者が増加し その中で感染経路不明者が多く出ており歯科医院としても 慎重な対応が求められることは間違いありません。ですが、日々のケアは決して不要そして不急なものとして先送りが可能なものでない事も思い出してください。我々は最善を尽くして感染予防に配慮してまいりますので過度の不安ストレスを感じないように診療を継続していくつもりです。
とは言いながら高齢の方さらに基礎疾患を持って受診が不安な方のため 電話やインターネットないしはテレビ電話を通じた診療が認められるようになりました。歯科の診療は多くの場合処置が必要となりますが 抱えている症状に緊急性があるのか心配な方は電話などの相談も有効です 炎症の拡大が予想され まずは投薬が求められる時 専門的判断が必要なケースもあります。処方薬も配送も可能となりました。すべてのケースで対応するには困難なものにはなりますが 初診も対応可能となっています。
今日は免疫力を上げる為のお話をさせてください。
感染が抑制されている地域と拡大している国の違いは何なのかは明確には分かっていません。ロックダウン政策の違いやマスクの着用など生活習慣の違いだけでは説明がつかない現象がはっきりとしてきました。ポルトガルとスペインは国境を接していながら重症化率に大きな違いがあります。日本は世界の国の中でも死亡率は奇跡的に低く抑えられています。岩手を始め東北6県はいまだに死亡者はありません。感染と重症化を抑止するメカニズムがあるはずです。
今流行中のL型は2月にピークを迎えたS型とは変異が生じています、ワクチンを待っても変異に対応できない場合や接種による副症状の出現は回避できません。安易に特効薬を求めると耐性ウィルスが発生しやすくりはすでに起き始めています。だからこそ そもそもに獲得している免疫力をしっかりと見極める必要があります。
かつて流行したSARSと今回の新型コロナウィルスは80%遺伝子的に相同部位があります。一般論で言う交叉免疫とは違う 中和抗体が存在し多くの傷病の発生を予防してきたと私は想像しています。基本再生産数は2前後の感染症に我々は打ち勝つ多くの武器を持っているはずです。
すいません少し難しい話が多くなりました。では どうすればいいでしょうか一般的な体調管理の基本をもう一度見直すべきだと考えています。単純なことが大事なこと 古来 医食同源 睡眠と適度な運動 規律ある生活習慣 予防は何も変わっていないはず。薬の使い方で注意が必要なのは強い作用のあるものは必ず副作用がある。完璧なゼロリスクを求める手法にはあとで意外な障害が出てくることも準備しましょう。
口腔は感染予防の最初の関門です マイクロバイオームすなわち常在細菌が体を守ってくれていることを忘れないようにしましょう。重症化にプロボテラが関与することやサイトカインストームの抑制に常在細菌が関与することにエビデンスが揃うはずと私は考えています。
ゴールデンウィークが終わり明日から診療が再開します。元気を応援していきますね。来週は当院で採用している機能水の説明とデジタルデンティストリーのお話しをします。