前回に引き続き 吉田のとーさんです。

 

20年前 大阪で開業していた代表の諸井先生が立ち上げたCHP研究会にしげしげと顔を出すようになります。歯科の研究会のはずなのに基礎研究も臨床のスライドも全く出てこない。

なのに 診療をしていく上で大切なことをいつも考えさせられました。そこに集まった人の医療の原点 カッコつけて言うと哲学が語られる場となっていました。そして全てがそこから始まると言う実感が湧いてきた事を思い出します。来院する人も そこに働く人もイキイキと輝く未来を想像する事ができました。

CHPとは clinical  health  promotionの略になります。本来のヘルスプロモーションは多く場合 保健所などの行政で取り扱われるものです。「人々が自らの健康をコントロールし改善するためのシステム」と定義されます。公衆衛生において行政が地域住民の自発的な健康行動を促す為の手法として始まりました。

それを歯科の臨床の場面に落とし込むとしたらどうなるのか。この定義を巡って色々な課題を考えるのですが 本当に基本姿勢をひっくり返されるような衝撃を受けた事を思い出します。

当時 インフォームドコンセントという言葉が臨床の基本理念のように取り扱われていました、十分な情報をしっかりと伝えて同意を形成する何も間違えていないし 今も大切なこと事です。

それは実は一方的に医療従事者の概念を押し付けているだけで本当に伝わっているのかと反省させられました。来院者の予防 さらには健康に対する意識はそもそも主観的なもの 心のフィルターに引っかからないと相手には届かない。

難しい言葉を並べる前に来院者の言葉にもっと耳を傾ける。それはスタッフとの関わりでも求められるものと気付かされるのです。

ちょっと長くなってしまいました。次回は もう少しわかりやすくお伝えしますね。昨日でコンサドーレの昇格はなくなりましたが 残りホームの応援に行くつもりです。今年のランニングのお話させて下さいこれなんかも実はこれらの事全てヘルスプロモーションと関係があるんです。